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Aesop Makes a Film with Lucy McRae

もしsafariで
開かない場合はgoogleで。
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 高橋くんはこの1本の線を、さっきまで完璧な林、自然が描いた究極の線をこわすことなく、描き加えたかっただけだったのだ。自分が溶けていきたかったのだ。苦しみも悲しみも良くも忘れて透明になってすっと、大きなものの中に抱かれてただ呼吸していたい、溶けたいと。そして最終的にはそれはほとんど成功したのだろう。高橋くんだけでもない、庭だけでもない、ちょうど真ん中のあの場所がふっとできたのだ。植物とばっかり過ごしたその短かった人生の最後の最後で彼の精神は完成に近づいて、きっとその頃にはそのことさえどうでもよくなっていて、わりと悔いなく彼は旅立ったのだろう。
 一周して、赤ん坊のような気持ちに戻って。いろいろな宝を抱えて、去ったのだ。
 どうして生涯をかけてそんなことがしたかったのか? それは、彼が自意識から解き放たれて至福を味わいたかったからだ。どうして人は自然を模してしまうのか、それはすばらしい記憶を再現したいからでもなく、人間を優位にとらえたいからでもない。それはきっと、こんなふうになんでもなく世界を完璧な線で描き出してしまう何かに、至福の祈りを捧げるためなのだろう。一本の線を自意識なくすっとひけたら、それは自然になったということなのだろう。

『王国 その3 ひみつの花園 よしもとばなな』より

わからないものは今はいらないもの。 知りたい事はわからないという箱では来ないから。

本で例えるとわからないから読まなければいけない本と

読みたい本というのは意味が違いますよね。

読まなければいけない本は読まなくていい本とも言えるわけです。

そしてその人にとってその時に必要な本は無意識になぜか手元に来ているのだと思います。

大切なのは自分で自分の心を硬化させて意識を拒否してしまわないようにすることかな。

思った事をただすればいいみたいですよ。

例えば前の晩に、明日はまずあの仕事をしてと思っても、

翌朝起きて散歩って思ったら散歩に行けばいいのですし、

その時々に浮かんだ事を実行するだけ。

とても気持ち良いです。

僕は織りを生業にしてますが、織りに当てはめてみてもいいですよ。

そうすると、本当に気持ち通りに作ってるか、何かに支配されてるか、

自分で枠を決めてしまっているかが簡単に見えてきます。

見えたら、後は簡単ですよね!




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木が光ってる 





生まれてからずっとたいらな世界に住んでいる子が

ある日 戸を開けるとそこに小さな穴が掘られていた

その子はその穴を埋めずに掘られた土で同じ形を天に向かって描いてバランスを取った









去年から、言葉の難しさと共に、物を作るという事はどういう事なのか、

物を作るというのは理解出来るのだけど、ものつくりが理解できなくて悩んでいる。

先日も某雑誌で、有名な作家さんが、自身の作品について述べていたのだが、

どうしても嘘にしか聞こえなくて一人苛立っていた。

彼は、ただ使われるものであり、自己はそこには存在しない、

祈りの為に作っているというような事を言っていた。

それならそれでいいのだけど、僕は彼の作品にそれを見る事が出来ない。

あからさまに自分の嗜好や欲が出ているように思える。

彼の作るものはかっこいいんです。初めて見た時に心が燃えました。

今でも良いもの作っています。

なのに、何であんな事をわざわざ言うのだろう。

作りたいもの作ってますじゃ駄目なのか?

最初からライフスタイルや自分の美意識を含めて売ったところもあるから

もともとそういう人なのかもしれないが、

逆に屈折した自己を出しているように思えて、苛立を覚えた。

さて自分の話。

いま、ツイッターやフェイスブックでものつくりについて、非常に高度な言葉が行き交っていて

なにより一番感動するのは、自分の中を考察し、しっかり文章化出来ているということ。

読んでいてとても理解出来る。その人達の今の答えを見れていると素直に思える。

と同時に僕は落ちてしまう。

上記の雑誌の件もそうなのだけれど、作家さん達の言う語彙が僕の中に全くないから。

少しでもあれば良いのだけれど何にもないの。

だから違和感しか残らないし、自分が汚いものに思えるし

ものつくりとやらをしていると思えなくなってしまう。

自分の手が汚れ腐っている様に感じる。


哲学も理由も考察する事も僕が作る行為にはないみたい。

さっきもあまりに何も無いから悲しくなってしまって少しは掘り出してみようと、

風呂に入って考えていたのですが(単純)

何にも出て来なかった。

僕の作品はただの排泄物なんだと思う。

作りたい物を作る、出て来た物が納得いかないからいっぱい悩んでもっと作る

ただそれだけ。

そんな事に懸けちゃってる。

だから、清貧な心も、自由も使命も僕にはない。

何もない、ただの空っぽ。

これは恥ずかしい事なのかもしれない

作り手としてはアマチュアなのかもしれない

でもそれしかないし言える事もない。

死ぬ前にはもう少しちゃんとした事言いたいけど、やっぱり言えなそうだ。

まあ、死ぬ前なら「作りたかったから」も許してもらえそうだな。




(追記)

僕の中に語彙がないという事について


もちろん単語としては自分の中にあるのですが

ものをつくるという事にそれが存在しないということです。

以前の僕でしたら、それらの単語を多用していましたし

熱く議論出来たと思うのですが

今、ものをつくるを語る時に

そのどの単語も僕には存在しないのです。

生きるには作るしかないし、出来たものに納得いかないのだからやはり作るしかない。

だからそこに言葉が介入する場所も理由も今はないのです。

自分だけ違う場所にポツンといるように感じる事が多くなりました。

前とか後ろではなく、同じ空の下なのに全く別の言葉の通じないどこかです。









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そろそろ「メンテナンスどうしようかしら」とお悩みになっている頃と思いますので、

今日は洗わない場合のお話。

昨年末のみずのそらでの個展の時に何人かのお客様に「お洗濯どうしてますか?」

と聞きましたら、皆さん「2年洗ってません」。

やはりお洗濯が怖いようです。

また1年ぐらいでしたら、洗わなくても全く問題ないとのご意見もありました。

今後、有料で洗濯承りますとかやろうかとも思っているのですが、

送料などをプラスして考えるとかなりのお値段になってしまいます。

もし今期は洗わない方向のお客様は以下のようにしてみて下さい。

1、しわが気になる場合は、スチームアイロンで蒸気を布に吸わせながら優しく押していき

  しわを取ってください。(力入れて滑らせるのはダメ)

2、その後、お天気の良い日に干してください。(目安はスチームアイロンでの湿気が取れるまで)
  ここで殺菌も一緒にしてしまいます。(お天道様ありがとう)

3、畳んで防虫剤を必ず入れてタンスに閉まってください。

以上で〜す。

ちなみに私は今こちらを試しに使ってみてます。

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マーチソン・ヒュームのガーメントグルームというやつです。

超高級ファブリーズみたいな?ものかしら。

使い始めで良いのかはまだわかりませんが、気になった方はググってみてください。